リハビリ中心の保存的治療を第一に
スポーツ整形外科では、上肢(肩、肘)を肩・肘関節センター長の桐村憲吾医師が、足関節・足部を非常勤スポーツ医の花田充医師がそれぞれ担当し、専門性の高い医療を提供します。
まずは、リハビリテーションを中心とした保存的治療を徹底的に行います。リハビリテーションは、専任の理学療法士が1対1であたり、治療のみならず、日常生活指導、スポーツフォームのチェック・指導を含めた治療を行います。
徹底的な保存的治療を行った上で、必要があれば関節鏡手術などを行います。
腱・靭帯に対する当科における特別な治療法
1.体外衝撃波治療
患部に体外衝撃波を照射する治療。当科で、中部・東海地区で初めて導入し、これまで数々の治療を行っています。即効性がある治療法です。また、疲労骨折、偽関節に対しても有効です。
2.PRP治療
アメリカのメジャーリーグで治療に用いられ、日本でも知られるようになりました。自分の血液を採取し、PRPを抽出、腱・靭帯に注射し組織の再生を促します。組織の再生するための治療効果には数週間を要します。
スポーツ傷害の種類、程度により、体外衝撃波治療とPRP治療を使い分けています。
対象とする主なスポーツ傷害
肩・肘:野球肩、リトルリーガーショルダー、反復性肩関節脱臼、野球肘、リトルリーガーエルボー、疲労骨折
背骨:腰椎分離症(腰椎疲労骨折)、腰椎椎間板ヘルニア、後方椎体隅角解離、疲労性腰痛症
下肢:肉離れ、股関節唇損傷、膝半月板損傷、膝靭帯損傷(内側側副靱帯、前十字靭帯)、膝離断性骨軟骨炎、膝蓋靭帯
炎、鵞足炎、腸径靭帯炎、シンスプリント、疲労骨折
足関節・足:足関節靭帯損傷、フットボーラーアンクル、関節後方インピンジメント症候群、アキレス腱炎、アキレス腱断
裂、腓骨筋腱脱臼、骨端症、骨端離開、疲労骨折、足根骨癒合症