飛蚊症(ひぶんしょう)とは
- ▪目の前に何もないにもかかわらず、ゴミ、糸クズ、虫などが浮遊しているように見える症状を「飛蚊症」といいます。
- ▪特に青空を見上げた時や、明るい部屋の中で、はっきりと症状を感じます。
- ▪こうした状況で目を動かすと浮遊物も一緒に動き回るため、精神的ストレスの原因となる場合があります。
- ▪不快に感じる浮遊物は、目の中の濁りが原因ですので、目を洗ったりメガネを拭いたりしても症状は改善しません。
- ▪飛蚊症の大半は、近視や老化に伴う生理的なもので、特に治療は必要ありません。
- ▪一部の飛蚊症は、網膜剥離のように治療を受けなければ失明する重大な病気のサインとして現れる場合がありますので、飛蚊症を感じた場合は、まずは眼科を受診してください。
網膜剥離(もうまくはくり)の治療
- ▪近視や老化に伴って網膜に孔(あな)ができると、目の中の硝子体が網膜の裏側にまわりこみ、網膜が剥がれてきます。
- ▪早い段階で網膜の孔を見つけることができれば、日帰りレーザーで網膜剥離への進行を防ぐことができます。
- ▪ひとたび網膜剥離が起きてしまうと、手術を受けなければ失明に至ります。特に「飛蚊症の量や範囲が増えた」「急激に視力が低下した」「視野の一部が欠けている」などの症状がある場合は網膜剥離が疑われますので、はやめに眼科を受診してください。
※『名古屋市立大学病院アイセンターホームページから転載』