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放射線部(X線・CT・MRI画像診断センター)

当センターでは、患者さんをお待たせしない、早く結果の出る外来をバックアップするため“高機能”、”高精度”、”迅速性”を追求した体制を構築しています。CT・MRI等各種検査の画像は、経験豊富な放射線科専門医2名が詳細かつ高精度の読影を行い、読影レポートを各診療科へ迅速に報告します。

マンモグラフィ検診施設・画像認定施設

当院では2017年6月に日本乳がん検診精度管理中央機構より「マンモグラフィ検診施設・画像認定施設」の認定を受けました。マンモグラフィ検診施設・画像認定施設は、書類審査、臨床画像、模擬乳腺画像、被曝線量をもとに評価され、撮影装置・画質・撮影技術が所定の基準を満たしていることが必要です。

当院のマンモグラフィ検査は、検診マンモグラフィ撮影診療放射線技師として認定を受けた女性技師が行っておりますので、安心して検査を受けていただけます。

CT (Computed Tomography:コンピュータ断層撮影)

CT検査は、X線を出す部分と検出器を対にして回転させ、身体の周囲360度方向からX線を当て、その情報をコンピュータで処理をして身体の断面像を得る検査です。

2023年5月 最新型80列CT装置を導入しました

装置更新にともないAI技術を活用した80列CT装置「Aquilion Serve」(キヤノンメディカルシステムズ株式会社製)を導入しました。0.5mmスライスの検出器素子が80列並んでおり、胸部30cmを最短2秒で撮影できるX線CT装置です。0.35秒の高速回転が可能であり、心電同期撮影を必要とする心臓CT検査にも対応します。AI技術の一つである深層学習(Deep Learning)が画像再構成法の設計に活用されており、少ない被ばく線量でも高画質なデータを得ることができます。CTはMRIと違い、金属があっても撮影は可能です。

しかし、金属部分はX線が透過しないため、従来CTでは金属の周りがデータ欠損のようになってしまいますが、金属アーチファクト低減機能が搭載されているため、これまでは読影不可だった人工骨頭やボルト等が入っている状態での検査でも読影が可能となります。

新しいCT装置では、短時間・低被ばく・低造影剤での検査が可能となるため、患者さんの検査時の負担が軽減され、さらに高分解能かつ様々な情報を得ることができるため、これまで以上に正確な診断が行えます。

CTの特徴

広範囲の検査を短時間で行う事ができ、空間分解機能に優れるので細かな部分まで観察が可能です。
また薄いスライスで撮影することで立体的な画像(3D画像)も作成できます。

検査時間

検査時間は、おおよそ5~20分程度です。 ※検査部位や、内容より異なります

CT検査が有効な疾患(一例)

体内の様々な病巣を発見する事が出来ます。特に心臓、大動脈、気管支、肺などの胸部、肝臓、腎臓などの腹部の病変に関しては、優れた描出能が知られています。

頭部 脳出血、くも膜下出血など出血を伴う疾患
胸部 肺ガン、肺結核、気管支拡張症、気胸、胸部大動脈癌、肺動脈痩、心臓疾患などの疾患
腹部 腹部の臓器に発症するガン、虫垂炎や腸炎、腹膜炎や消化管穿孔などの疾患
整形外科 レントゲンでは判断の難しい微細な骨折、手術法の選択や手術支援

造影CT

CT検査で使用する造影剤は一般に「ヨード造影剤」と呼ばれるものです。通常、静脈から注入し撮影を行います。造影剤を使用する事により、病変部位が分かりやすくなり、腫瘍の良悪性や進行度合などの鑑別、血管性病変(動脈瘤・乖離・出血・血栓症など)の抽出などに有用です。

MRI (Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像)

MRI検査は、“強力な磁場”“電波”を使って体内の状態を画像にする検査です。放射線を使いませんので被曝の心配はありません。

MRIの特徴

目的に応じて優れた画像コントラストが得られます。骨や空気による悪影響がないため、脳や脊髄などを鮮明に抽出できます。縦・横・斜め 方向の断面が得られるため診断しやすく、また3次元の画像も得意です。

検査時間

検査時間は、おおよそ20分~1時間程度です。※検査部位や、内容より異なります

造影MRI検査

MRI検査で使用する造影剤は、一般に「ガドリニウム造影剤」と呼ばれるものです。通常、腕の静脈から投与し血管を介して全身の臓器へと分布します。造影剤を使用する事で、腫瘤の良性・悪性の区別、炎症の有無、血流状態などが分かり、画像診断上重要な情報が得られます。

MRI検査が有効な疾患(一例)

特に脳や脊椎、関節などの病気に高い検査能力を発揮します。

脳神経外科 脳の腫瘍、脳梗塞、脳動脈癌、外傷
整形外科 頚椎症、胸椎・腰椎のヘルニア、脊髄腫瘍、骨軟部腫瘍、関節の靭帯損傷、不顕性骨折(レントゲンやCTでは発見が難しい骨折)
消化器内科・外科 肝臓・胆のう・膵臓の腫瘍性病変
婦人科 子宮・卵巣の異常
泌尿器科 腎臓・尿管・膀胱の異常
耳鼻咽喉科 内耳・咽頭・喉頭の異常
眼科 眼窩や眼球内部の腫瘍

踵骨骨折(不顕性骨折)

■ X線画像

■ MRI画像 ※X線では分からない骨折も確認できます

■ 脳梗塞

■ 腰椎椎間板ヘルニア

導入装置

PET / CT 1台
SPECT 1台
1.5T MRI 1台
80列マルチスライスCT 1台
64列マルチスライスCT 1台
X線TV 2台
血管造影撮影裝置 1台
一般X線撮影装置 3台(1台は健診センターに設置)
乳房撮影装置(マンモグラフィ) 1台(女性医療センターに設置)
骨密度撮影装置 1台
回診用X線装置 1台
放射線部 畑田智子技師長
放射線部畑田智子技師長

放射線部では各種診療放射線業務ならびにMRI検査を行っています。常に新しい知識を取得し、診断価値の高い画像の提供やX線被曝の低減に努めています。

今後も思いやりの気持ちを大切に、安心・安全な検査、検査待ち時間のさらなる短縮及びスタッフのスキルアップを目指し、日々の業務に励んで参ります。

常勤医師紹介

谷口 充副院長 PET・RIセンター長

略歴
1985年金沢大学医学部 卒業
1989年金沢大学大学院 博士課程修了
1989年金沢医科大学医学部附属病院
2005年金沢医科大学 放射線診断治療学教室講師
2010年金沢医科大学 放射線診断治療学教室准教授
2014年十全記念病院 PET・RIセンター長 赴任
資格・公職
  • ▪放射線専門医
  • ▪日本核医学専門医
  • ▪PET核医学専門医
  • ▪マンモグラフィ読影認定医

岩倉 岳史放射線科 医長

略歴
2006年浜松医科大学医学部 卒業
2008年磐田市立総合病院
2009年浜松医科大学医学部附属病院
2011年磐田市立総合病院
2018年十全記念病院 赴任
資格・公職
  • ▪日本医学放射線学会放射線診断専門医
  • ▪肺がんCT検診認定医師

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