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リハビリテーションセンター

患者様の「誇りある人生」を熱意をもって「治し、支える」十全のリハビリ

センター紹介

リハビリセンターの使命

リハビリテーション(Rehabilitation)と言う言葉は、ラテン語のre(再び、戻す)とhabilis(適した、ふさわしい)を語源とする英語で、「人間らしく生きる権利の回復」や「自分らしく生きる事」を示しています。すなわちリハビリとは、単なる機能回復の手段にとどまらない、患者様の「誇りある人生」を支える為の純然たる医療なのです。

十全記念病院リハビリテーションセンターには理学療法士(Physical Therapist:PT)、作業療法士(Occupational Therapist:OT)、言語聴覚士(Speech-Language-Hearing Therapist:ST)の各専門職(約60名)が所属し、脳血管疾患、神経疾患、運動器疾患、スポーツ障害、内科疾患などに伴う障害に幅広く対応しています。私達は、患者様と御家族様の「身体的・精神的・社会的な苦痛」を我が事と受け止め、熱意を持って「治し、支えるリハビリテーション」を実践しています。

リハビリセンター施設案内

リハビリフロア(474㎡)は、病院4階の最も東側に位置し、北側に天竜の山並みを望む明るく、開放的な環境でリハビリを行う事が出来ます。

■ 外来リハビリフロア

■ 入院リハビリフロア

【外来リハビリフロア】

日常生活に支障のある方(肩痛、腰痛、股関節痛、膝痛、骨折後、脳梗塞後遺症、パーキンソン病、心不全、癌など)、スポーツ障害のある方、仕事復帰を目指している方などのリハビリを行います。

体外衝撃波治療室

体外衝撃波治療とは足底腱膜炎(踵の痛み)をはじめとする難治性の腱の炎症や骨折の遷延治癒(癒合の遅れ)の方に対する治療です。個室を用意しておりますので安心して治療を受けて頂けます。治療には医師の診断が必要となりますので整形外科医師にご相談ください

フォームチェックエリア

スポーツ傷害では怪我をした部位の治癒だけでは競技復帰をしても再発をする可能性があります。当院外来リハビリでは鏡を使用してフォームチェックを行い、フォーム修正や身体の使い方のアドバイスも行います。

言語聴覚室

外来のリハビリでは言語障害や高次脳機能障害の専門的な治療が行える施設は多くありません。当院では防音室を備え、外来で言語聴覚士による専門的なリハビリを提供しています。また、当院では介護保険のリハビリも受け入れています。

【入院リハビリフロア】

手術後の方だけでなく、脳血管疾患や内科疾患で入院治療中の方、透析を受けている方などに広くリハビリを行います。患者様個々の全身状態に留意し、自宅退院を目指して適切なリハビリと支援を行います。

調理訓練室

調理訓練室では実際に包丁や火を使い調理する評価、訓練を行います。手足の動かしにくさだけでなく、注意力や記憶力の低下も調理に影響を及ぼします。安全に一連の作業が行えるよう工夫、訓練していきます。

ADL室(日常生活動作訓練)

退院後の生活を想定した生活動作のリハビリが行える設備です。床上での立ち座りや収納スペースから荷物を出し入れする動作を確認、訓練し在宅復帰に繫げていきます。

リハビリガーデン

入院フロアの屋外には、リハビリガーデンが併設されています。天気の良い日には、景色を楽しみながら歩行練習をしたり、日常生活訓練の一環として、四季折々の花や野菜の世話をする事も出来ます。適度な運動と日光浴には骨の強化や免疫力の向上だけでなく、不眠解消や精神の安定効果もあるので、是非ご利用ください。

各専門職とその役割

理学療法士

運動療法や物理療法を通して、基本的動作や歩行、日常生活動作などの運動機能や動作能力の回復を図り、在宅生活への復帰の他、仕事やスポーツ活動への復帰も支援します。

作業療法士

身体や精神に障害のある方に対し、様々な道具を用いたり、日常生活動作や仕事上の動作などを利用してリハビリテーションを行います。歩行などの基本的な動作を扱う理学療法に対し、日常生活動作や、仕事などの社会参加に向けたリハビリを主に行います。

言語療法士

発声発語機能、言語機能、聴覚機能、高次脳機能、摂食・嚥下機能など、主にコミュニケーション機能に障害のある方に対して、検査、訓練および助言、その他の援助などを行い、機能の獲得や維持・向上を図り、生活の質を高めます。

リハビリチームの取り組み

1.整形・スポーツ リハビリ

スポーツ障害とは、スポーツによって関節、靭帯、腱、骨などに繰り返し外力が加わって起こる障害を指します。競技を問わず上肢(肩、肘、手首)、下肢(股、膝、足首)、脊椎のいずれにも発症しますが、悪化すると手術が必要になる事もあります。
当院では、専門医が障害(及びその原因動作)を診断し早期にリハビリ治療を開始する事で、適正なフォームの獲得や、競技への早期復帰をサポートします。そして仮に手術が必要となった場合でも、熟練の医師が担当し、術後のリハビリも丁寧に行いますので御安心下さい。

学校訪問もしています

近隣の学校を訪問し、各種スポーツにおける正しい動作や、ストレッチの指導を行うなど、子供達のスポーツ障害を未然に防ぐ為の活動をしています。

2.がんケアリハビリ

当院では、癌治療前後の患者様のリハビリも積極的に行っています。癌治療後のリンパ浮腫には、腕や脚の浮腫(むくみ)、重だるさ、動かしにくさ、疲労感等の初期症状があり、進行すると浮腫が悪化し痛みが出たり、皮膚の細菌感染症(蜂窩織炎:ほうかしきえん)を起こす事があります。リンパ浮腫は特に乳癌、子宮癌、卵巣癌、前立腺癌、皮膚癌などの治療後に合併する事が多く、早期にリンパ浮腫に特化した治療(複合的理学療法)を行う事が重要です。
複合的理学療法は、①スキンケア ②医療リンパドレナージ ③圧迫療法 ④運動療法を主体とし、セルフケア指導(患肢挙上、生活リスク管理など)も行いながら患者様の「生活の質」を高める為のサポートをします。
また、当院には女性の理学療法士が多数在籍していますので、女性の患者様にも安心してリハビリを受けて頂けます。

3.下肢救済リハビリ

高齢社会となった我が国では、動脈硬化に起因する末梢動脈疾患(PAD)や、糖尿病に起因する足病変を発症する方が急増しています。これらが悪化すると下肢切断に至る可能性が高く、患者様の生命予後にも重大な影響を及ぼす為、当院では心臓血管外科専門医を中心に下肢救済チームを編成し、足病変の悪化予防だけでなく、外科的治療、リハビリに至るまで患者様を包括的にサポートしています。
特にリハビリについては、患者様の傷の状態や、痛みに応じた適切な計画を立案し実行しています。また、患部の負担を軽減する為の専用装具や、靴の提案も行っています。

4.心臓リハビリ

心臓リハビリは、心臓疾患(心不全、心筋梗塞、狭心症、心臓術後など)のある患者様に対して行っています。病後は心臓の働きが低下し、また長期の安静によって体力も著しく低下します。
当院では専門医の指示のもと、専属の療法士が患者様の心臓の動きを確認しながら、適切な負荷の運動療法を行っています。

5.呼吸リハビリ

呼吸リハビリは、病気や外傷により呼吸機能に障害を来たしている方に対して行います。特に酸素療法や運動療法、生活指導などを組み合わせた包括的リハビリテーションを行い、残存呼吸機能の維持、あるいは向上を目指し、患者様が自立して社会生活を送れるように支援します。

6.腎臓リハビリ

当院では、透析時間(3回/週、4時間/回)を有効に利用し、ベッド上でもリハビリを行っています。透析中にリハビリを行う事により、筋力強化だけでなく、心肺機能の改善、血圧の安定化、透析効率の上昇、腸管運動の促進による便秘の改善、などの効果が期待出来ます。
当院では、体組成計を用いて定期的に骨格筋量の測定を行い、患者様個々に適したリハビリ計画を立てています。

7.めまいのリハビリ

当院では脳神経外科・耳鼻科と連携し、めまいに悩む患者様のリハビリテーションを行っています。めまいには投薬に加えてリハビリを行うことで改善が期待できると近年注目されています。また、姿勢や筋肉の硬さからめまいを起こす患者様もいらっしゃいます。めまいの原因を見極め、症状に適したリハビリを提供します。

介護保険リハビリのご案内〈訪問・通所リハビリ〉

当院では退院後も安心して生活頂けるよう訪問・通所リハビリを提供しています。介護保険リハビリの経験ある療法士が対応いたします。気になることがありましたらお気軽に担当の療法士までお声掛けください。

連携施設の紹介

医療/介護保険リハビリに対応する

十全オアシスクリニックでは、医療保険と介護保険のいずれのリハビリにも対応しています。医療保険を利用するリハビリは、基本的に入院や通院で行うもので、病気やケガによって障害された身体機能を早く改善する事に特化しています。また介護保険を利用したリハビリは、施設(病院、クリニック、介護老人保健施設など)や自宅で受ける事が出来ます。施設に通って行うものを通所リハビリ、療法士が自宅に来て行うものを訪問リハビリと言い、身体や生活機能の維持・向上と、「その人らしさ」を保つ為に行うものです。
当クリニックでは、経験豊富な専任の療法士が利用者様に最適なリハビリを行います。また必要性のある方については、併設するナイスビート浜松でマシンを用いたパワーリハビリも行っています。

全ての利用者様の要望に応える

ナイスビート浜松(オアシスクリニックに併設)は、医療系スタッフ(医師や看護師、保健師、理学療法士、栄養士)と、運動指導系スタッフ(健康運動指導士、トレーナーなど)が連携し、医学的根拠に基づいた運動の提案と指導を行う「医療連携型フィットネスジム」です。当施設では生活習慣病改善メタボ・ロコモ予防健康維持・増進だけでなく、リハビリや介護予防、さらにはアスリートの強化やパフォーマンス向上に至る、利用する全ての皆様の要望に幅広く対応しています。

診察案内

受付時間
8:00〜11:30 / 13:30〜16:30(土曜日は午前のみ)
 


※やむをえない事情により変更になる場合がありますので、来院前に電話で確認をお願いします。

非常勤医師紹介

蓮井 誠

略歴
2008年浜松医科大学医学部 卒業
2008年JA静岡厚生連遠州病院
2009年浜松医科大学医学部附属病院
2017年十全記念病院
資格・公職
  • ▪日本リハビリテーション医学会専門医/指導医
  • ▪日本医師会認定産業医
  • ▪公認障がい者スポーツ医
所属学会
  • ▪日本リハビリテーション医学会

渡邉 浩司

略歴
2008年広島大学医学部 卒業
2011年浜松市リハビリテーション病院
2012年聖隷三方原病院
2014年聖隷浜松病院
2015年吉備高原医療リハビリセンター
2016年浜松医科大学医学部附属病院 助教
2017年十全記念病院
資格・公職
  • ▪日本リハビリテーション医学会専門医/指導医
  • ▪障がい者スポーツ医
所属学会
  • ▪日本リハビリテーション医学会

髙橋 麻美

略歴
2010年浜松医科大学医学部 卒業
2011年浜松医科大学附属病院
2012年聖隷三方原病院
2014年JA静岡厚生連遠州病院
2017年すずかけヘルスケアホスピタル
2021年浜松医科大学附属病院
資格・公職
  • ▪日本リハビリテーション医学会専門医
所属学会
  • ▪日本リハビリテーション医学会

佐藤 知香

略歴
2014年自治医科大学医学部 卒業
2014年和歌山県立医科大学附属病院
2016年那智勝浦町立温泉病院
2019年女川町地域医療センター
2023年浜松医科大学附属病院
資格・公職
  • ▪日本リハビリテーション医学会専門医
  • ▪日本医師会認定産業医

高嶋 俊治

略歴
2017年浜松医科大学医学部 卒業
2017年社会医療法人 杏嶺会 一宮西病院
2019年浜松医科大学附属病院
2020年JA静岡厚生連 遠州病院
2022年浜松医科大学附属病院
所属学会
  • ▪日本リハビリテーション医学会

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