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人間ドックという言葉は、長い航海に耐えうる船舶を建造し点検、修理を行う場所（dock）に由来しています。すなわち人間ドックは、人生を長く健康に過ごすために重要なものなのです。当院では、最新の検査機器を駆使し、ガンや生活習慣病を早期に発見し治療に結びつけていきます。また当院の人間ドック基本項目には、一般的にはオプションとされている婦人科検診（乳ガン検診・子宮ガン検診）、男性検診（前立腺ガン検診）、甲状腺超音波検査が含まれております。ドック終了後には予防健診センター担当医師より総合診断を、保健師、管理栄養士からは保健栄養、生活習慣のアドバイスを受け、専用のリラックスルーム（男女別）にて昼食をお召し上がり頂けます。さらにオプションとして内視鏡検査（胃・大腸）、ＭＲＩによる脳ドック・卵巣ガン検診、ＣＴによる肺ガンドック、膵臓ガンドックなどがあり、ご利用をお勧めしています。
当院では、採血して90分以内に結果の出る検査室を備えています。またレントゲン、ＣＴ、ＭＲＩ及びＰＥＴなどの先端の医療機器も備え、画像診断の専門医（常勤医師2名）が確度の高い読影報告を速やかに行うので、診察までの待ち時間が短縮出来ます。
快適に健診を受けて頂くために、男性と女性のリラックスルームは別々になっております。
また乳ガン検診、子宮ガン検診は女性医療センター内で行うため、女性のプライバシーを守ることが出来ます。
十全記念病院の人間ドックは、リーズナブルな価格でドックに必要とされるすべての領域をカバーしています。女性人間ドックは、生化学検査・血液学・免疫血清学・超音波検査・肺機能検査・胸部レントゲン・胃部レントゲン・心電図の他、一般的にはオプションとされている子宮がん検診・乳がん検診・マンモグラフィー、甲状腺超音波検査を含んでの価格設定となっています。男性人間ドックでも一般的にはオプション検査とされている前立腺がん検査、甲状腺超音波検査を含んだ価格設定です。それだけではなく迅速な検査システムと放射線専門医師2名による素早い読影により、健診当日にほぼすべての検査結果と診断をご報告いたします。
| 検査 | 項目 | |
|---|---|---|
| 超音波検査 | 甲状腺 | 甲状腺 |
| 腹部 | 胆嚢・肝臓・腎臓・膵臓・脾臓・前立腺・子宮・卵巣・腹部大動脈 | |
| 呼吸器 | 胸部レントゲン | 直接撮影 |
| 肺機能 | 努力性肺活量・標準肺活量・肺活量パーセント 1秒量・1秒率・V25・V25／HT |
|
| 消化器 | 胃部レントゲン | 胃・食道・十二指腸直接撮影 |
| 循環器 | 血圧 | 血圧測定 |
| 心電図 | 安静時12誘導 | |
| 生化学 | 脂質代謝 | 総ｺﾚｽﾃﾛｰﾙ・中性脂肪・HDLｺﾚｽﾃﾛｰﾙ・LDLｺﾚｽﾃﾛｰﾙ・Non-HDLｺﾚｽﾃﾛｰﾙ |
| 腎臓 | 尿素窒素・血清クレアチニン・尿酸 | |
| 肝臓 | 総ビリルビン・ZTT・GOT・GPT・ALP・LDH・LAP・γ-GTP・HBs抗原・総蛋白・アルブミン | |
| 膵臓 | 血清アミラーゼ | |
| 糖尿病 | 空腹時血糖・ヘモグロビンA1c | |
| 検査 | 項目 | |
|---|---|---|
| 血液学 | 血液一般 | 白血球・赤血球・血色素・ヘマトクリット・血清鉄 MCV・MCH・MCHC・血小板 血液型(初回時） |
| 免疫血清学 | リウマチ及び炎症反応 | RA・CRP |
| 梅毒反応 | TPHA | |
| 大腸 | 便潜血 | 便潜血反応（便2回法） |
| 尿 | 尿検査 | 蛋白・糖・潜血・沈渣・ウロビリノーゲン・尿比重 |
| 眼 | 眼科 | 視力・緑内障検査（眼圧・眼底検査） |
| 男性 | 前立腺がん精密検査 | PSA測定 |
| 女性 | 婦人科検診 | マンモグラフィー（偶数年齢）・子宮細胞診 |
| 計測 | 身体計測 | 身長・体重・肥満度・聴力（オージオメーター）・腹囲・BMI |
| 問診・診察・総合診断・保健指導 | ||
体重(kg)÷（身長(m)×身長(m)）で、BMIを算出し、メタボリックシンドロームの改善と予防に繋げます。血圧は心臓が収縮または拡張した時に血管壁にあたる血流の強さを表しています。血圧の異常を認めた場合には迅速に当院循環器内科へご紹介します。
また健診結果において、腹囲測定値が男性85cm以上・女性90cm以上及び、血糖値100ml/dl以上、中性脂肪150mg/dl(空腹時)または、HDLコレステロール40mg/dl未満、血圧収縮期130mmHg以上または、血圧拡張時85mmHg以上の方に関しては、特定保健指導の対象となり、管理栄養士や保健師がそれぞれのレベルに合わせた栄養・保健指導を行います。
●生化学(脂質代謝・腎臓・肝臓・膵臓・糖尿病 ●尿検査(蛋白・糖・潜血・ウロビリノーゲン・沈渣) ●血液学(血液一般) ●便潜血検査 ●免疫血清学 ●PSA(前立腺ガン)検査
当院では前立腺ガンの腫瘍マーカー（PSA）検査も基本コースに含まれています。生化学の検査では、糖尿病や脂質異常症、肝機能・腎機能などの異常など無いか調べます。血液学では貧血の有無、便潜血検査では便中血液反応の有無を調べます。各検査で異常を認めた場合には、迅速に適正な診療科へ御紹介します。
眼圧が高い場合は高眼圧症、または緑内障の疑いがあります。
眼底検査は動脈硬化の程度、緑内障・白内障の有無などを調べます。眼底・眼圧にて異常が認められた場合には、迅速に当院眼科へ御紹介します。
1,000Hz（低音域）と4,000Hz（高音域）の聴力を調べます。異常を認めた場合には、迅速に当院耳鼻科へ御紹介します。
年齢、性別、身長から算出された予測肺活量に対して、肺活量が何％であるかを調べます。
また最初の１秒間に何％の息を吐き出せるかを調べます。呼吸機能に異常を認めた場合には、迅速に当院呼吸器内科へ御紹介します。
心臓の電気的な活動の波形を記録することで、不整脈、狭心症、心筋梗塞などの有無を診断をします。異常を認めた場合には、迅速に当院循環器内科へ御紹介します。
肺炎、肺結核、肺ガン、肺気腫、胸水、気胸など、呼吸器や循環器疾患の有無を診断します。異常を認めた場合には、迅速に当院内科へご紹介します。
造影剤のバリウム液を飲んで、X線写真で映し出すことにより、食道、胃、十二指腸のポリープ、潰瘍やガンなどが発見できます。異常を認めた場合には、迅速に当院消化器内科へ御紹介します。
胆嚢・肝臓・腎臓・膵臓などに腫瘍などがないか調べます。超音波検査にて、脂肪肝・腎嚢胞・前立腺腫大・脾腫などが発見できます。異常を認めた場合には、迅速に適正な診療科へ御紹介します。
乳ガンの早期発見のための検査です。異常を認めた場合には、迅速に当院乳腺外科へ御紹介します。
医師より検査結果の説明を行います。総合診断で、①要再検査②要精密検査③要治療の指示を受けた方は、その場で当院の受診予約が出来ます。
人間ドックの検査結果、日頃の食習慣、アルコールやタバコの量・期間、運動習慣の有無などを踏まえ、食事の摂り方、献立の立て方、適性カロリーの指導を行い、同時に運動療法を含めた生活習慣の改善策について、管理栄養士がアドバイス致します。
1日人間ドック以外に下記のオプションを、ご希望に応じて行っております。ご希望の方はお申し出ください。
| 検査項目 | 料金（税込） |
|---|---|
| PET検査（PETガン検診） | ¥95,000 |
| 脳ドック（脳MRI) | ¥13,500 |
| 肺ガン ドック | ¥10,000 |
| すい臓ガン ドック | ¥10,000 |
| 乳ガン検診（マンモグラフィ） | ¥5,000 |
| 乳ガン検診（乳房エコー） | ¥3,000 |
| 内視鏡検査（胃ファイバースコープ） | ¥3,000 |
| CT内臓脂肪測定（メタボ検診） | ¥10,000 |
| 動脈硬化症（血圧脈波検査） | ¥1,000 |
| 頸動脈超音波検査（頸動脈エコー） | ¥3,000 |
| 骨ドック（骨密度測定・骨粗鬆症検診） | ¥3,000 |
| ピロリ菌精密検査（IgG測定） | ¥2,100 |
PETは一度で全身のガンの検査が出来ます。当院は浜松でPET検査が出来る数少ない施設の1つです。PET検査によって従来よりもずっと小さな、早期ガン細胞まで発見することが可能となりました。PET検査による放射線被曝量は、自然界から受ける1年間の放射線被曝量と同程度でほとんど害がありませんので、妊婦さん以外はどなたでも安心して検査を受けて頂けます。
症状を示さない小さな脳梗塞、将来大きな問題を起こす可能性のある脳血管の狭窄や閉塞、脳動脈瘤、早期の脳腫瘍などを発見することが出来ます。最新鋭の1.5テスラMRI（磁気共鳴画像診断装置）を使用することにより、脳疾患を早期に発見して病状の出現や進展を予防することが可能です。中高年者で高血圧・糖尿病・高脂血症のある方、最近頭痛・めまい・痺れなどのある方、脳について心配な方は、この機会にぜひ脳ドックの受診をお勧めします。
瞬時に細かく128断面が同時に撮影できるマルチスライスCTを使用し、微小肺腫瘤の検出を行います。当院で導入しているGE社製の最先端のCTにより、撮影時間や被曝量を大幅に減らしつつ、胸部など全身の断層像（輪切り）や立体像（3D）の鮮明な画像が得られます。
内視鏡検査により胃の状態を正確に把握することが出来、またピロリ菌の検査も同時に行うことが出来ます。カメラは経口・経鼻どちらかを選択出来ます。
内視鏡検査についての詳細はこちらをクリック
この検査は、両手・両足の４箇所の血圧を同時に測定するだけで、動脈の狭窄・閉塞及び硬化の進行度を測定します。動脈硬化は脳梗塞、脳出血、狭心症、心筋梗塞の原因になります。動脈硬化の程度を検査し、それらの病気の予防に役立てます。
アテローム性動脈硬化（コレステロール等の脂質が粥上になり、血管壁に沈着した状態）の好発部位である頸動脈は、比較的太い血管であるにもかかわらず表在を走行しているため、超音波を使って非侵襲的に検査することができ、またこの動脈硬化の程度は、全身の動脈硬化の指標にもなります。
骨のカルシウム量（骨密度）が減り、骨粗鬆症になると骨折の危険度が高くなります。その予防のため、骨のカルシウム量を測定する検査です。腰椎をDXA法という精度の高い方法で測定します。骨粗鬆症と診断された場合には、更なる検査・治療のために、当院整形外科へ御紹介します。
人間ドック