
PRP療法(Platelet-Rich Plasma:多血小板血漿)
PRPは血液を遠心分離し血小板を濃縮したもので、活性の高い成長因子を多く含みます。血小板には、傷ついた血管に集まって血を固める働きがありますが、その際に血小板から組織修復を促す多量の成長因子が放出されます。
そしてこの効果を利用した治療方法をPRP療法と言います。 PRP療法は、痛みの抑制効果だけでなく、成長因子による軟骨保護効果も期待できる他、 患者さん自身の血液成分だけを使用した治療法のため、副作用が起きにくいという点でも優れています。
一般的に1週間~6ヶ月で組織の修復が起こり始め、治療後2週間~3ヶ月までには効果が期待出来るとされています。
この治療法は2000年ごろから欧米を中心に広く行われていますが、2014年にはヤンキースの田中将大選手、2018年にはエンゼルスの大谷翔平選手が右肘の内側側副靭帯損傷に対し治療を受けたことでも話題になりました。
APS療法(Autologous Protein Solution:自己タンパク質溶液)
PRPをさらに遠心分離・特殊加工することで、炎症を抑える働きのあるタンパク質と、軟骨を守る成長因子を高濃度に抽出したものがAPSです。次世代PRPとも呼ばれており、関節の痛みや炎症の軽減、軟骨の変性や破壊の抑制が期待出来ます。
患者さん自身の血液から作製したAPSを患部(対象疾患:変形性膝関節症)に注射する治療のため、極めて安全性の高い治療法と言えます。また、採血と注射のみで終わるため、患者さんの体への負担も少なくて済みます。
一般的に1週間~4週間ほどで組織の修復が起こり始め、治療後2週間~3ヶ月までには効果が期待出来るとされています。また、海外の治療報告ではAPSを1回注射すると、最大で約24ヶ月の間改善効果が続くとの報告もされています。
またPRP、APS療法のいずれにおいても、治療効果や効果の持続期間については、治療時の年齢や体調等の条件によって変わってきます。



APS療法
適応疾患
- ▪変形性関節症
実施実績 2018年10月~2019年3月末時点
計60件実施
PRP療法
適応疾患
- ▪足底腱膜炎
- ▪上腕骨外側上顆炎(テニス肘)
- ▪上腕骨内側上顆炎(ゴルフ肘)
- ▪膝蓋腱炎(ジャンパー膝)
- ▪アキレス腱障害(アキレス腱炎・腱周囲炎)
- ▪ベーカーのう腫(膝窩嚢腫)
- ▪ガングリオン
- ▪肉離れ(筋不全断裂)
- ▪靭帯損傷
- ▪肩関節周囲炎、腱板損傷
- ▪TFCC損傷
- ▪難治性骨折
こんな症状の方に
- 慢性化してしまった症状を完治させたい方
- 定期的にステロイド治療を受けている方
- 薬剤アレルギーが心配で治療が受けられない方
- スポーツをしていて早期治療を希望する方